先日6月14日に、シュクルエピスに八王子のメゾンドゥースの伊藤文明シェフをお招きして、ガレットデロワ講習会をしていただきました。
超少人数でなんて贅沢な講習会!
そうなんです。シェフに手が届く距離で間近でシェフの技が見れます。
この記事を書いた人
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プロが教える本格お菓子教室「シュクルエピス」主宰。
東京都北区の自宅工房でお菓子教室とお菓子の販売をしています。
「日常にスイーツとちょっとしたスパイスを」をコンセプトに、美味しさと完成度にこだわったお菓子をお届けしています。
パティスリーメゾンドゥスの伊藤文明シェフとは
1979年愛媛県出身。ロイヤルパークホテル、ラ・ヴィ・ドゥースで働いた後フランスで1年修行。帰国後、小笠原伯爵邸シェフパティシエ、国立ICHIRINシェフパティシエを経て2013年にパティスリーメゾンドゥース開業。2008年ルクサルドグランプレーミオ優勝、2012年クラブガレットデロワコンクール優勝、2019年クープドドゥラパティスリー日本代表銀メダル獲得、他受賞歴多数。
Patisserie Maison Douce
パティスリー メゾンドゥース
〒192-0364 東京都八王子市南大沢2-206-9
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
電話:042-689-6221
ガレットデロワとは
ガレットデロワ(galette des rois)とは、フランス語で「王様のお菓子」という意味で、1月6日の公現祭(こうげんさい)に食べるフランスの伝統菓子です。
現在では、1月6日に限らず、1月中はお菓子屋さんやパン屋さんでたくさんのお店で売られてる新年に欠かせないお菓子です。日本でも近年人気で1月は、よくケーキ屋さんの店頭を飾っています。皆で切り分けた時に、フェーヴ(Feve)と呼ばれる小さな陶器の人形が当たった人がその日王様(王妃様)になれ、紙の王冠をかぶって皆から祝福されます。
折りこみパイ生地(フィユタージュ)にアーモンドクリームを挟んで、レイエと言われる飾りを施して焼いたシンプルなお菓子です。毎年いろいろなお店のガレットデロワを食べ歩いたり、フェーブを収集したり、マニアも多いです。
このシンプルなお菓子が、とても奥が深くて、パイの折り方、パイに使う粉や、パイとアーモンドクリームのバランス、焼き具合、レイエ(飾り包丁)の模様などで全く違うお菓子になってきます。毎年、ガレットデロワコンテストも開催されるくらい、作る職人によってそれぞれ違って奥の深いお菓子です。
私も大好きなお菓子で、1月にはレッスンでガレットデロワを作っています。
講習会開催のきっかけ
伊藤シェフとは約20年前、私が当時ケーキ屋さんのオープニングで働いていた時に、伊藤シェフがオープニングのお手伝いに来たのがきっかけで知り合いました。30代の頃には、トレハロースの講習会で韓国に伊藤シェフが行った際、助手で韓国についていった思い出もあります。
今年の1月に、1月限定で通販で売っているメゾンドゥスのガレットデロワをお取り寄せして、その完成度の高い美しさと美味しさに感動!!これは、ぜひ講習会してもらおうとお呼びしました。
クープドモンドの日本代表、ガレットデロワのコンテスト優勝のすごいシェフが来てくれて、直接教えてくれるなんてすごすぎです。早速レポートしていきます。
講習会レポート
ガレットデロワ
講習会の形式は、2時間のデモンストレーション型。午前と午後の2部制で開催しました。来れなかった人たちと、参加者の方のための動画も回しながら講習しました。
かわいい助手の女の子も連れてきてくれました。彼女は第1回のりんごスイーツコンクールの優勝者!スタッフもすごいです。
シェフが、パイを仕込んできてくれたので成型からスタート。
1つ1つの作業が綺麗で速い!見惚れてしまいます。
レイエ(飾り包丁)が細かくて美しい!
コンテストの時は、半年間毎日ガレット焼く、と決めて焼いてたそうです。世界に行ける人は、努力の天才ですよね。見習いたいです。
ほんとに、細部にまでこだわりが詰まっていて、2時間でも話したりないというくらい熱いお話がたくさん聞けました。
クレームダマンド(アーモンドクリーム)を作る時、乳化が大事というお話をしてくれて、伊藤シェフは師匠に「お菓子は1に乳化、2に乳化、34に乳化だ!」と教えられたそうです。結婚式の時も、師匠は「夫婦もお菓子も、分離しないように乳化が大事」とスピーチしてくれた話は私にも刺さりました。笑
写真は乳化したアーモンドクリーム。
パイを抜いた残りは、カットしてすべてシナモンパイにして販売してるとのこと。
ガトー(パティシエの業界誌)で、予習してこられた熱心な方もいて内容が濃かったです。
ガレットデロワはもちろん、このシナモンパイが、口どけが良くて飲めちゃうくらいで絶品でした。
クレームダンジュ
そして、ガレットを焼いてる間にもう1品。
クレームダンジュ。
クレームダンジュとは、フランスのアンジュ地方発祥のフロマージュブランを使ったレアチーズケーキ。
伊藤シェフは、氷水に指をつけて温度確認してました。カッコいい✨
中にパッションソースを入れた爽やかなデザート。すごく美味しかったです!
是非、夏の販売会のメニューに取り入れたいです。
講習後、お茶を飲みながら試食。皆さん、「こんな美味しいガレットデロワは初めてです!」と皆さん感激してました。
6月のもう暑い季節にガレットデロワをやってという無茶ぶりに答えてくれてありがとうございました!
受講した生徒様の声
K様「今日はシェフの職人魂にを目の当たりにして本当に勉強になりました。そしてあまりの美味しさに衝撃を受けました!贅沢な講習会を開催してくださりありがとうございました!焼菓子もおいしい~!」
S様「あのような講習会を開催してくださり、本当にありがとうございました。シェフの技術の高さは目を見張るものがあり、もう圧倒されっぱなしでした。またしてくださる説明もとても丁寧で分かりやすく、多岐にわたるお話もとても興味深いものでした。プロのパティシエの方の講習会には出たことがほとんどないので、すごく貴重な時間でした。参加できて本当に良かったです」
こんな風に言っていただけて、とても嬉しいです!8年前にオークウッドの横田秀夫シェフ、7年前にシャンドワゾーの村山太一シェフを呼んで以来のデモンストレーション講習会でした。今後は、定期的にやっていけたらと思います。
ということで今年はもう1回やります!
次回9/12に武田シェフの講習会開催します。
次回の講習会詳細
次回は、神奈川県二宮のパティスリーリューコレットの武田利秋シェフをお招きして講習会開催します。現在午前中はすでに満席ですが、午後は若干名空いているので気になる方は、LINE又はホームページのお問い合わせフォームで、お早めにご連絡ください。
開催日 9/12(火) ①10時~12時半 満席
②14時~16時半
③動画のみ
参加費 ①②12,000円(試食とレシピ、復習動画付き)
③ 7,500円 (レシピと復習動画)
希望者は別途2,000円でリューコレットの焼き菓子セット購入できます。
動画受講の方も送料950円かかりますが、お菓子送ります。
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プロが教える本格お菓子教室「シュクルエピス」主宰。
東京都北区の自宅工房でお菓子教室とお菓子の販売をしています。
「日常にスイーツとちょっとしたスパイスを」をコンセプトに、美味しさと完成度にこだわったお菓子をお届けしています。